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ガスからオール電化へリフォームするメリットや工事日数について詳しく解説

オール電化住宅は年々増加傾向にあり、2030年には累計で1,000万戸を超え、普及率も19%になると予測されています。光熱費の値上がりが気になる昨今、ガス併用からオール電化にリフォームを検討している方も多いことでしょう。今回はそういった方のために、オール電化のメリットや必要な工事日数について詳しく解説していきます。

1. オール電化とは?

オール電化とは、住宅で使用するエネルギーをすべて電気でまかなえるようなシステムや機器にすることを指します。

オール電化へのリフォームを行う際、一般的には以下の4つの設備が必要といわれています。

1-1. エコキュート

エコキュートは、空気中の熱を利用する「ヒートポンプ技術」を使ってお湯を沸かす電気給湯器のことです。投入する電気の3倍以上の熱エネルギーを得られる高効率な省エネ機器であり、さらに国や地方自治体などの補助金を受けられることも特徴のひとつです。 (例)国の補助金制度「こどもみらい住宅⽀援事業」

● 住宅の新築:住宅の省エネ性能等に応じて60~100万円
● リフォーム:実施する補助対象工事および発注者の属性等に応じて5~60万円 ただし、補助金制度の内容は随時変わっていくので、最新の情報は自治体のホームページなどをご確認ください。

1-2. IHクッキングヒーター

IHクッキングヒーターは、内部のコイルに流れる電流によって発熱する加熱調理器具のことです。「IH」は「Induction Heating」の略称であり、熱効率が良く細かな加熱調整が可能で、幅広い調理に対応できることが主な特徴です。また、火を使わないため安全性が高く、加熱部分がフラットでお手入れがしやすいなどのメリットもあります。 注意点としては、調理器具によってはIHヒーターに対応していないものがあることです。危険な事故につながる可能性があるので、こちらは確認が必要となります。

1-3. 床暖房

床暖房は、床を温めることで生じる熱伝導と、対流および放射を利用した暖房方式のことです。オール電化における床暖房には、主に「電気温水式床暖房」「電気式床暖房」「電気蓄熱式床暖房」の3つの方式があります。

● 電気温水式床暖房:電気で温水を作り、その後この温水を床下に流して温めるタイプ(エコキュートのお湯を使用可能)
● 電気式床暖房:床材と床下地材の間にヒーターを内蔵したパネルを設置して温めるタイプ
● 電気蓄熱式床暖房:深夜に溜めておいた熱を日中に放熱させて温めるタイプ

1-4. 太陽光発電

シリコン半導体などに光が当たると電気が発生します。この現象を利用して発電を行うのが太陽光発電であり、一般的に夜間の電気代が安めに、昼間の電気代が高めに設定されています。昼間の電気は自家発電でまかない、電気代が安くなる夜間だけ電気会社の電気を利用すれば、光熱費の節約が簡単に叶うでしょう。

2. オール電化にするリフォームのメリットとは?

ガス併用からオール電化にするリフォームのメリットは、主に4つあります。それぞれ詳しく解説していきましょう。

2-1. 光熱費を安く抑えられる

一般的に電気とガスを併用している家庭であれば、電気・ガス双方の基本料金がかかります。しかし、オール電化によって光熱費を電気代だけにすることでガスの基本料金分が浮きます。また、多くの電力会社がオール電化向けの割引電気料金プランを用意しているので、これらをうまく活用することでより電気料金を安くできる可能性があるといえるでしょう。

たとえば、夜間にお湯を沸かすエコキュートと、夜間の電気代を割引設定している電気料金プランをセットで利用するといった具合です。
※参考 環境省 「2019年度の家庭のエネルギー事情を知る-給湯機器について」

2-2. 災害時の復旧が早い

地震や台風などの災害によりライフラインが止まってしまった場合、ガスに比べて電気は復旧が早い傾向にあります。たとえば、阪神・淡路大震災のときにはライフラインが復旧するまでの日数に関して、電気が7日・都市ガスが84日・水道が90日だったとのデータもあります。 ※参考 一般財団法人 住宅金融普及協会 「大きな地震の後の対処(電気・ガス)」

2-3. 安全性が高い

オール電化によりガスを使用しなくなるので、ガス漏れなどの事故がほぼなくなります。また、各種設備が火を使わないため、火災リスクが低くなるもの大きなメリットといえます。

2-4. エコキュートが災害時の生活用水の備蓄として役に立つ

災害発生により水道が止まってしまった場合に、エコキュートの貯水タンクに溜まっている水を活用可能です。飲用水としては使えないものの、手洗いやトイレなどの生活用水としてなら十分に活用できるでしょう。タンクの容量はメーカーと機種によって違いがあるものの、370~560lとかなりの容量があるためしばらくの間は安心といえます。

3. オール電化にリフォームするのに必要な工事日数は?

オール電化のリフォームに要する工事日数は、導入する設備の内容により大きく変わります。たとえば単独でエコキュートとIHクッキングヒーターの設置工事をする場合なら、一般的には基礎工事と設置工事で2日間ほどにて完了です。 また床暖房の工事であれば、温水式の工事で3~4日間が目安といわれています。すべての工事を同時に行うと、おおよそ5~10日間くらいの期間が必要になるでしょう。

太陽光パネルの設置工事の場合は、設置自体は1~3日程度で可能です。しかし、リフォームで既存の建物に設置する場合には足場の組み立てが必要となり、状況によっては組み立てから解体までに1週間くらいかかることもあります。天候によってはさらに工期が延びる可能性もあるため、その点も頭に入れておくようにしてください。

4. まとめ

今回は、住宅の熱源をガス併用からオール電化へリフォームするメリットについて詳しく解説しました。現在住んでいる住宅をオール電化にすることで、月々の光熱費の削減に期待できます。また火災リスクも低下するため、小さなお子さんを持つ方にもおすすめといえるでしょう。 埼玉県熊谷市近郊でオール電化へのリフォームを検討しているなら、ぜひ「コーシン住建株式会社」にお問い合わせください。施工管理の徹底によって高いクオリティを実現し、お客様のご要望に沿ったサービスを提供しております。また、リフォームに関するご相談も無料で承っておりますので、気になることがございましたらお気軽にご連絡ください。